胆のう炎

胆のう炎のだいたいは胆石と一緒に発症していることが多いのですが、もちろん胆のう炎だけで起きている場合もあります。どちらの場合でもしっかりと知識を入れておけばあわてることはありません。適切な処置をしましょう。


胆のう炎とは?

胆石イラスト

胆のう炎は炎症を起こしている状態をいいます。胆石や細きんなどが原因となっています。急性のものや慢性のもの、結石などがない無石のものから気腫性のものまで様々です。症状は右のお腹の上部に激痛を覚えたり、痛みが右肩に散ったりします。吐き気、嘔吐を伴うことも少なくなく、発熱が見られる場合もありますが、高齢者の場合は発熱はあまりありません。

胆のう炎体験

自分が胆石を患ったとき、あまりにも胆嚢のことに対して不勉強でした。胆石になってはじめて、胆のう炎も併発しやすいということを知りました。自分のケースは胆嚢が倍近くまで腫れ上がり、そのため胆嚢壁がペラペラに薄くなっていました。破裂すると腹膜炎を起こす可能性もあります。胆石と胆のう炎、なんてものを体に抱え込んでしまったのだと愕然としました。

胆のう炎の診断

まず、血液検査をして白血球が増えていないかどうか、赤沈、CRP値が上がっていないかどうかを調べます。更にエコー検査で胆嚢が肥大していないかどうかも調べます。これは同時に胆石の有無も確認できます。自身はこの段階で胆石が発覚しました。

胆のう炎の治療

炎症の程度で治療法も変わってきます。炎症が軽ければ絶食や輸液、炎症を抑える抗生物質の投与など、内科的な治療が可能です。炎症が強い場合は経皮経管胆嚢ドレナージ術という外科的治療をしなければいけません。お腹から針を刺して、胆嚢にたまった胆汁を体の外に出す処置になります。胆石を伴っている場合は、胆嚢ごと摘出する手術になります。

胆のう炎の食事療法

胆嚢の働きは、消化を助けるために十二指腸に胆汁を流し込むことですね。脂っこいものを消化するのに重要な役目を持っているわけですが、胆のう炎になってしまった場合、胆嚢の動きを活発にしないように注意が必要です。そのためには食事が大きく関わってきます。急性胆のう炎の場合は食事がとれなくなりますが、慢性などの場合は食事に十分な注意が必要です。ポイントは高タンパクのものを摂るようにし、コレステロールも低いものにしましょう。魚や大豆などが望ましいですね。卵などは摂取しないようにしましょう。何事にも通じることですが、規則正しい食生活をし、食事の総カロリーを抑え、内容もバランスのとれたものにします。食べ過ぎ飲み過ぎは厳禁です。胆石の食事療法は別項を参照してください。

胆のう炎の予防

胆のう炎の原因が胆石や細きんによるものですが、この細きんによるものもやはり胆石が原因になっている場合が多いのです。胆石の結石が胆嚢の収縮によって動くことにより、胆嚢壁や胆管の入り口などに傷をつけ、そこから細きんに犯されてしまうのです。ですから、胆のう炎の予防=胆石の予防ということにもなります。胆のう炎だけならまだしも、胆のう炎も一緒に発症してしまうと、痛みも倍増してしまいます。日頃から生活習慣や食事に気をつけて胆石にならないように注意が必要となります。

重症の胆のう炎

胆石イラスト

自分が胆嚢摘出術で入院した先は、病室の全員が胆石患者という部屋でした。隣のベッドのTさん。入院してからずっと絶食で24時間点滴をしています。聞けば、検査をして分かった結石の大きさは砂粒くらいだそうです。それが何千個と胆嚢の中に詰まっていて、無事検査入院も終わり、明日胆嚢摘出術のために入院という前日の晩の事です。もうここまできたらあとは手術をするだけだからと、それまで我慢していた焼き肉を食べたんだそうです。脂っこいものを食べると疝痛発作が出るので御法度です。Tさんは、どっちにしても明日入院だし、痛みが出たら鎮痛剤を使えばいいと思ったのです。その結果……焼き肉を食べて胆嚢が胆汁をたくさん出そうと張り切ってしまったのでしょうか。胆嚢が収縮したときに一気に200個ほどの結石が胆管めがけて降りたんだそうです。(数えたのでしょうか)発作を起こし、鎮痛剤を飲んでも効かず、明日の入院を目の前にして救急車で運ばれてきたのです。診察の結果は、お腹の中が胆汁だらけだったそうです。Tさんはお腹に管を入れて胆汁を出す処置が24時間行われ、食事もとれなくなったばかりか手術も延期になってしまいました。「自分が悪いから」と言っていたTさんですが、自分が入院したときすでに点滴と管につながれて寝たきりだったのが、手術を終えて退院するときもまだそのままの状態でした。医者の話はよく聞くもんだと思った出来事でした。

 

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