胆石の食事療法

胆石症の痛みというのは、食事に左右されるといってもいいでしょう。


食事に気を使うだけで、あのすさまじい疝痛発作が起こらないようにもできるのです。それを知ることにより、結果、何を食べれば疝痛発作が起こるのかを知ることもできます。

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食事療法の基本

胆石にならないために、なってしまったら、どちらにも言える基本的なことです。十分に心がけた食事をしましょう。

食事は規則正しく

規則正しい食生活を送りましょう。食事時間が不規則になると、胆嚢から胆汁が出されるのも不規則になり、胆汁がたまって疝痛発作を起こしやすくなるのです。

食事はよく噛んで

食事を噛むときはゆっくりとよく噛みましょう。


早食いすると、どうしても食べ過ぎ傾向になり、コレステロールや脂肪分を多く摂取しがちになります。


脂肪を多く摂るということは疝痛発作の原因になります。

コレステロールや脂質を控える

これらは、疝痛発作の引き金になりますので、意識して摂らないようにしましょう。


どうしてもというときは少量にしておきましょう。

発作後の絶食は厳禁

疝痛発作を起こすと肉体的にも精神的にも食欲がなくなってしまいますが、何も食べないでいると胆汁を必要以上に溜めてしまうことになります。

脂肪・コレステロールの摂取

胆石イラスト

上でも述べましたが、脂肪とコレステロールは胆石症にはよくありません。


脂肪を分解して消化させるのに、胆嚢からは胆汁が多量に分泌されます。このときの胆嚢の収縮によって疝痛発作は起こります。


これを防ぐのには、脂肪が多く含まれている食事をしないこと、食べ過ぎでの脂肪の過剰な摂取を抑えることです。コレステロール系の結石の人はコレステロールの摂取を避けます。


胆石を大きくしてしまいかねません。

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胆石症によい食事

胆石イラスト

胆石は一度できてしまうと、食事によってはそれ以上に大きくなってしまう場合があります。


中には摂らない方がいいものもありますが、反対に摂った方がいいものもあります。


魚介類に豊富に含まれるタウリンは、コレステロールでできた胆石が大きくなるのを抑えることができます。


タンパク質の少ない食事はビリルビンで作られた胆石の成長を助長すると言われているので、意識してタンパク質を摂った方がいいと言えます。


食物繊維はコレステロールを阻害する働きがあるため、積極的に摂りましょう。


食物繊維を摂ることによって便秘にもならず、腸の内圧が疝痛発作の原因となることもありますので、十分な食物繊維を摂るようにしましょう。


ビタミンCとEは、胆汁酸の排泄を増加する働きがあります。胆石ができるのを予防する作用もあるため、ビタミンCとEの入った野菜類や果物などを取るように心がけましょう。


豆類もいいでしょう。 ※脂肪分の多い食べ物(避けなければいけない)~マグロ、うなぎ、卵黄、牛・豚肉、ソーセージ、マーガリン、マヨネーズ、落花生、天ぷら、サバ等

COLUMN
~食事に左右される痛み~

コラムイラスト

胆石の痛みは食事に左右されます。自分は腎臓結石も持っていますが、これはいつ痛くなるのかわからないので、ちょっとでも腰に鈍痛を感じると怖いです。


一方胆石の疝痛発作は食べ物でかなり回避できます。自分が徹底したのは肉類を避けること。


鶏肉のササミや、豚肉などでも湯通しすれば脂分が抜けるのはわかっているのですが、怖くて食べられませんでした。


疝痛発作は全部お肉を食べた後に起こっていたから尚更です。


野菜中心の食事にして、胆汁がたくさん出るようなものは食べないようにしていました。


その甲斐あってか、手術するまでに疝痛発作は起こりませんでしたが、やはり鈍痛はありましたので怖かったです。自分は世間で言う「マヨラー」でした。


マヨネーズが大好きで、ご飯にまでかけて食べられます。それを我慢し、サラダを食べるときはポン酢などをかけて食べました。


野菜炒めなどのときの油は使わずに、テフロン加工のフライパンを使って調理しました。


これなら焦げ付かずに炒めることができます。手術後も少しずつ脂物を取るようにして、徐々に体を慣らしていきました。これらは胆のう炎の時の食事にも当てはまります。


脂っこい食事を避けて、少しでも痛みが回避できるといいですね。

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