胆嚢の働き

胆嚢がしている働きとはどんなものなのでしょうか。肝臓から消化を助ける胆汁が分泌されます。その胆汁は一度胆嚢の中に濃縮して貯蔵されます。胆嚢で胆汁を留まらせている間に、塩分や水分が吸収されて濃縮されるのです。そして私たちが食事をしたとき、十二指腸の中に食べたものが送り込まれ、その内容物によって胆汁の量が調節されて排出し、消化を助けます。胆汁を出すときは胆嚢が収縮して排出されます。この胆嚢の収縮が胆石の痛みに大きく関わっています。

胆嚢の収縮のメカニズム

胆嚢は、どうして腸内に食べ物が送り込まれると、収縮して胆汁を出すことができるのでしょうか。食べたものが十二指腸へと送り込まれると、コレシストキニンという物質が作られ、血液の中に吸収されたあとに胆嚢まで届きます。胆嚢に到達したコレシストキニンの刺激により収縮が始まり、濃縮された胆汁を出し、膵臓から出された膵液(消化液)と合流して、脂肪を分解して消化する手助けをします。肝臓から分泌された胆汁は薄い黄色なのですが、胆嚢で濃縮されることにより濃い褐色に変化します。

肝臓・膵臓とのチームワーク

胆石イラスト

胆嚢から十二指腸へ送り出される胆汁は、肝臓で作られています。肝臓から分泌された胆汁は濃度が薄いものですが、胆嚢に送り込まれると濃縮されて貯蔵されます。十二指腸に食べ物が入ってくると胆嚢にホルモンによる信号が送られて収縮して胆汁が出され、同じく膵臓から出された膵液と十二指腸で一緒になります。胆汁と膵液が一緒になることで脂肪分の消化に役立つのです。私たちの体は、肝臓、胆嚢、膵臓の三つのチームワークによって、消化が助けられているのです。ですが、胆石や重度の胆嚢炎を患い、胆嚢を摘出してしまった場合はどうなるのでしょうか。別のページにも書きましたが、胆嚢がなくても体の消化になんの問題もありません。徐々に肝臓が胆嚢のない体に適応していき、少しずつですが濃い胆汁を出すようになります。三つのチームワークから二つのチームワークにうまくスイッチしていくのです。

胆石になった場合

胆石になった場合、内科的治療で投薬などを用いて治療する場合があります。胆石になる要因の一つに、胆嚢の働きが悪いということが挙げられます。投薬治療になると胆嚢を残すことになります。胆石になる原因は胆嚢にあるわけですから、できれば胆嚢ごと胆石も摘出するのが望ましいのです。再発をして何度も痛い目にあうよりも、一度の手術できれいに治してしまった方が、いつ再発するのだろうかとストレスをかんじるよりも、精神的にも体にとってもいいのではないでしょうか。

 

COLUMN〜胆嚢のない私〜

コラムイラスト

胆嚢摘出術を受けて、体がどう変化するのかちょっとだけ不安でした。胆嚢がなくなって変わったことと言えば、最初の頃はいつも便が緩かったことでしょうか。便の色も普段とは違っていましたね。手術を受けて辛かったことは、傷跡が痒いんです。バリバリと爪を立てて掻きむしりたいくらい痒いんです。今では傷跡もしっかりしていますので、おかまいなしに掻いていますが、当時は怖くて掻けませんでした。胆嚢がなくなってからしばらくの間は、脂っこいものを食べるのは極力避けていましたね。それまでも、疝痛発作が怖いのであっさりしたものばかりを食べていましたが、胆嚢がないことに、体が慣れるまではと思い、お肉なども湯通しして脂分を出せばいいとは分かっていましたが、怖くてたべられませんでした。今では手術前と変わらない生活をしています。人間の体って不思議ですね。なければないで、きちんとそれに順応していくのですから。

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